【広島市】屋根塗装の塗料選びは重要？塗料の役割と効果

大きな3つの違い

実は屋根塗装と外壁塗装で使用する塗料に違いはありません。また、塗装工程に注目した場合も差はほぼありません。

違いとしては、以下の3つが挙げられます。

• 塗装の劣化・汚れの原因となる外的環境
• 建材の違い
• メンテナンスのしやすさ

この3つの違いは、屋根塗装で使用する塗料を外壁よりも品質重視・グレードアップさせたほうがいい理由でもあります。

屋根塗装と外壁塗装の違い1.塗装の劣化・汚れの原因となる外的環境

外壁・屋根塗装に影響を与える外的要因といえば、雨・風・直射日光です。雨による湿気で雨漏りのリスクが高まったり、風で塗装が風化しやすくなったり、直射日光による紫外線で塗料の劣化が早くなったりします。

建物の構造上、こうした塗装の劣化要因を直接受けやすいのが屋根の部分です。つまり、塗料選びから実際の施工、定期メンテナンスに至るまで、屋根塗装は外壁塗装よりも手厚いケアを必要とします。

屋根塗装と外壁塗装の違い2.建材の違い

外壁と屋根は、使用される建材の材料が異なることがあります。例えば、外壁材としてよく利用される窯業系サイディングの原料は、コンクリートと繊維質の原料を混ぜたものです。対して、屋根は金属製のガルバリウム鋼板が最近のトレンドとなっています。

コンクリートと金属は、同じ塗料でも仕上がりの機能性・質感・発色などがまったく異なります。塗料によっては使用できる建材が制限されていることもあり、選択は簡単には行きません。

屋根塗装でどのような塗料を使うのかはじっくり時間をかけて考えてもいいポイントです。

屋根塗装と外壁塗装の違い3.メンテナンスのしやすさ

外壁と屋根は劣化している部分の見つけやすさが違います。外壁はたまたま通りかかったときなどに見つけられることも多いです。

対して、屋根の場合は足場を組んで屋根の上に昇りチェックしないと見つけられません。劣化をチェックできる機会がどうしても少なくなってしまうため、グレードの高い塗料でメンテナンスのスパンをできるだけ空ける必要があります。

屋根塗装に取り入れたい高機能塗料

省エネ機能

省エネが期待できるポピュラーな塗料といえば、断熱塗料・遮熱塗料です。違いは冬の快適さです。

断熱は熱が伝わるのを防ぎます。冬に室内の温かい空気が外に伝わらないように、夏は外の熱が室内に伝わらないようにすることで快適さを保てる仕組みです。

対して遮熱は、直射日光を反射する機能で気温の急激な変化を避けることができます。ただし、屋内の暖かい空気が外に移動するのは遮断できません。

セルフクリーニング

親水性の高い塗料として、代表的なものに光触媒塗料があります。

親水性が高い塗料は雨や雪が降ると塗料が水分となじみ、塗装の上に水の膜ができます。その水の膜が流れ落ちる際に、建物表面に付着した汚れも一緒に落とす仕組みです。

光触媒塗料は親水性の高さに加えて、含まれている酸化チタンの働きによって汚れが分解されます。そのため、表面にできた水の膜が汚れをより落としやすい状態にしてくれます。

防汚性

汚れが定着しにくい塗料のなかで注目されているのが無機系のナノテク塗料です。従来塗料よりも含まれている樹脂が細かく、汚れがすき間に入りにくいことが特徴です。

また、親水性が高く汚れを防ぐ機能とセルフクリーニング機能を兼ね備えている塗料も少なくありません。

高機能な塗料のなかには補助金の対象となっているものもあります。補助金について詳細はこちらも確認してみてください。